感性医療

2022.02.09

死を覚悟して生きる

【死を覚悟して生きる】

人はいつかは死ぬから、末期がんの患者さんは死を受け入れることも大切で、死を受け入れることで心が平穏になると思っていました。そして、時々、患者さんにそのようにお伝えしてきました。

でも、芳村思風先生の文章を読んだら、安易に死を受け入れるという話をするのではなく、ご自身の命を何に燃やすかを一緒に考え、死の不安を乗り越えるお手伝いをすることが大切なのだと気付きました。

これまでは思風先生の言葉を借りると「自然に殺される」という感覚にさせてしまったのかもしれません。

そもそも私自身は死を覚悟して生きているのかもわかっていませんし、命を燃やして死んでもいいと思えるものもよくわかっていません😅

自分にとって命を燃やして死んでもいいと思えるもの、、、

 

残念ながら、まだはっきりしません😅

とりあえず、直感に従ってやりたいことを突き進むだけかなぁ。


「芳村思風先生の言葉」
死は全ての人に必ず来るものですが、死がいつかくると思っている限り、人間は「自然により殺される存在」であり、もっと生きていたいのに殺されるという存在である限り、死は不安の種であり、死の不安から脱すことは出来ません。
 
死の不安から脱するためには、殺されるという気持ちを乗り越えていかねばなりません。

ハイデッガーはそれを「死を先取りする」と表現している。
 
死を待つのではなく、この人のためになら俺は死ねるという気持ちになった時、人間にとって死は怖い恐ろしいものではなくなる。

死を覚悟して生きること、いつ死んでもいいと言えるような生き方をすること、そのためになら死ねるというものを何かもつこと、これが大切。


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