感性医療

2022.07.06

【私は将棋の駒】


乳がん、骨転移、脳転移の方。
主治医からは緩和ケアを勧められていますが、本人はまだ諦めていません。この方は医療系で働いていたので、しっかりとしており、悩むそぶりも見せずにさっぱりしています。
ただ、全てを1人で抱え込んでいるような違和感が、、、。

話を聞いていくと、

息子さんは発達障害で引きこもり。
家庭内暴力をすることもあり。耐えかねた娘さんは家を出て一人暮らし。
理系の旦那さんは妻の病気を心配するそぶりもみせずに、あっさりとした関係。必要な時しか付き添いなし。
 
そこまで聞いて、違和感が大きくなってきました。
これほどの家庭環境と病気の割に、本人があっさりとして何も感じていないという違和感。

何を感じる?と聞いてみると沈黙が訪れました。
そして、しばらくしてから「本当の自分を出せるところは職場にも家庭にもない。」と話してくれました。

もし本当の自分を出したら?と聞いてみると、
「将棋の駒である自分の居場所がなくなる。」と話してくれました。

将棋の駒、、、、
自分のことを将棋の駒と見ているんですね🥺

さらに話を聞いていくと、親から「結婚してから変わったね。」と言われたことを思い出されました。もしかしたら昔は天真爛漫な女の子だったのかもしれません🥺

きっと結婚、子育て、仕事に追われるうちに自分の感情を感じないように鎧をまとい続け、いつの間にか何も感じない自分に慣れていったのでしょう。

感情のない将棋の駒

これはこの方の本来の姿なのでしょうか?

保江邦夫先生の素領域理論では、魂の雛形があり、感情などでその雛形通りに素粒子が入らないと病気が出来やすくなるといいます。おそらくこの方の魂の雛形と今の姿にはズレがあって、エネルギーの鬱滞が起こっているのでしょう。

経済的余裕がないそうなので、限られたお金の中で私がこの方に提案したのは、

①カウンセリング
②私の師匠である芝本元教授のピンポイント放射線治療。
③末武先生の肺活

西洋医療だけでなく、エネルギーの鬱滞や感情を解放することが大事だと感じました。

当院は保険診療で経営基盤を作るので、無理に高額な治療を勧めません。ニュートラルな立場でお話ができるようになり私自身も楽になりました🥺

PAGETOP