感性医療

2024.04.18

【意識の変容のスイッチが押された】


60代の女性。

子宮がんの再発を繰り返して、
藁をもすがる思いで来院。

娘さんは障害者。
旦那さんは脳出血で入院中。
頼れる人もいない状況🥺

生活が苦しいなか、
主治医から提案された高額な治療は
生活を困窮させてしまうと
不安に飲み込まれていました。

不安、悲しみ、絶望感

そんな状況の中、
話をしていると
ある瞬間に光が差し込みました。

それは、
「音楽」です。

もともと
障害のある娘さんのボーカル
  (あーうーしか言えない)、
旦那さんのギターと本人の歌で
活動されていたそうです。

ただ
活躍の場もなく、
コロナで思うように活動もありませんでした。

 
そんな話を聞いていたら、

ふと、
僕の口から言葉が出てきました。

「じゃあ、月一でこのクリニックでコンサートをすればいいですよ。昼の時間は空いていますから。」

すると、
涙を流しながら喜び、
急にエネルギーがみなぎっているのがわかりました。

あぁ、
この人にとっては、
コンサートをするために、
  練習したり、
  作曲したり、
  家族で打ち合わせする時間が
最良の治療なのだ。

これこそが、
この方の治癒力を高める源泉なのだと
確信を持ちました。

最低限の抗がん剤は続けるそうです。

今日、
彼女の意識の変容のスイッチが
押されたような気がします。

是非、コンサートの実現を
楽しみにしててください。

*ご本人様に許可を頂いてセッションの内容を一部、公開しています。

PAGETOP