2022.01.29
忘れないでほしいこと
【ジョージ・カーリンの言葉】
アメリカのコメディアンが、最愛の奥さんを亡くしたときに友人に送った文章です。
人生で本当に大事なことは何でしょうか?
コロナ騒動の今だからこそ、ふと立ち止まって、考えてみてはいかがでしょうか?
ビルは空高くなったが、人の気は短くなり、
高速道路は広くなったが、視野は狭くなり、
お金を使ってはいるが、得る物は少なく、
たくさん物を買っているが、楽しみは少なくなっている。家は大きくなったが、家庭は小さくなり、より便利になったが、時間は前よりもない。
たくさんの学位を持っても、センスはなく、
知識は増えたが、決断することは少ない。
専門家は大勢いるが、問題は増えている。
薬も増えたが、健康状態は悪くなっている。
飲み過ぎ吸い過ぎ浪費し、笑うことは少なく、
猛スピードで運転し、すぐ怒り、夜更かしをしすぎて、起きたときは疲れすぎている。
読むことは稀でテレビは長く見るが、祈ることはとても稀である。持ち物は増えているが、自分の価値は下がっている。喋りすぎるが、愛することは稀であるどころか憎むことが多すぎる。
生計のたてかたは学んだが、人生を学んではいない。長生きするようになったが、長らく今を生きていない。月まで行き来できるのに近所同士の争いは絶えない。世界は支配したが、内世界はどうなのか。
前より大きい規模のことはなしえたが、より良いことはなしえていない。空気を浄化し、魂を汚し、原子核を分裂させられるが、偏見は取り去ることができない。
急ぐことは学んだが、待つことは覚えず、計画は増えたが、成し遂げられていない。たくさん書いているが、学びはせず、情報を手に入れ、多くのコンピューターを用意しているのに、コミュニケーションはどんどん減っている。
ファーストフードで消化は遅く、体は大きいが、人格は小さく、利益に没頭し、人間関係は軽薄になっている。
世界平和の時代と言われるのに、家族の争いはたえず、レジャーは増えても楽しみは少なく、たくさんの食べ物に恵まれても栄養は少ない。
夫婦で稼いでも離婚も増え、家は良くなったが、家庭は壊れている。
忘れないでほしい。
愛するものと過ごす時間を。
それは永遠には続かないのだ。
忘れないでほしい。
すぐそばにいる人を抱きしめることを。
あなたが与えることができるこの唯一の宝物には 1円もかからない。
忘れないでほしい。
あなたのパートナーや愛する者に心を込めて「愛している」と言うことを。
あなたの心からのキスと抱擁は傷をいやしてくれるだろう。
忘れないでほしい。
もう逢えないかもしれない人の手を握り、その時間を慈しむことを。
愛し、話し、あなたの心の中にあるかけがえのない思いを分かち合おう。
人生はどれだけ呼吸をし続けるかで決まるのではない。どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ。